歯科衛生士コラム

子供の永久歯にホワイトニングは大丈夫?おすすめの歯磨き粉などを紹介!

子供の歯のホワイトニングを歯科医に相談

子供にはできるだけ安心で安全な歯磨き粉を使わせたいですよね。

私も自分の子供には、できる限り体へ害のない安全な歯磨き粉を使わせたいと思っています。

とはいえ、「なんだか最近歯の黄ばみや着色がかなり目立っている…」、「歯磨き粉だけではほとんど取れなくて困っている…」なんていう親御さんも多いのではないでしょうか?

そこで今回は子供の歯の着色や黄ばみについて悩んでいらっしゃる親御さんへ、子供の永久歯のホワイトニングについてや、おすすめの歯磨き粉について現役歯科衛生士の観点からお話しさせていただきます。

お子さんの着色や黄ばみについて悩んでらっしゃる方、歯磨き粉選びに悩んでらっしゃる方はぜひ最後までご一読ください。

子供の永久歯にホワイトニングは大丈夫?おすすめの歯磨き粉などを紹介!

子供に歯磨きを教える歯科衛生士

子供にもホワイトニングは平気?

結論から言わせていただくと、子供の永久歯には薬液を使用したホワイトニングはおすすめしません。

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニングがありますが、どちらも過酸化水素や過酸化尿素といった薬液を使用して歯を綺麗に白くしていきます。

そのため成長段階である、子供へ薬液を使用することで、乳歯や永久歯への悪影響を及ぼしかねません。

さらに子供への使用の安全性も確立されていません。

また、生えてきたばかりの永久歯では薬液の影響を受けやすいため、早くても永久歯が生え揃ってしばらく経過した二十歳前後がホワイトニングをするための最低年齢と言えます。

お子さんの歯や体の健康を第一に考えるのであれば、着色や黄ばみを除去するためにお子さんへのホワイトニングの施術はやめておくのがいいでしょう。

しかし中には、18歳以上であれば保護者の同意ありで施術してくれる歯科医院もあります。

そのため、お子さん自身がどうしてもホワイトニングをしてみたい!といえば、歯科医師ときちんと相談をした上での施術が可能です。

子供の歯の着色や黄ばみをなくす方法

家族みんなで歯磨き

先ほどお話しさせていただいたように、子供の永久歯へのホワイトニングは基本的にはおすすめできません。

しかしお子さんの永久歯に付着している黄ばみや着色を簡単に除去する方法があります。

それは、歯科医院でのクリーニングで歯の表面を磨き汚れを除去する方法です。

子供の歯についている着色や黄ばみであれば歯科医院で簡単に除去することができます。

ちなみに乳歯は歯質的に永久歯よりも着色しやすく、麦茶やお茶などは特に着色しやすい飲み物なのです。

しかし着色は歯の表面に付着していても特に問題はないので、お子さんが歯科医院でお利口にクリーニングができる年齢であれば除去してあげるようにしてください。

中には歯科医院が苦手なお子さんも多いので、着色を除去するためだけに無理やり押さえつけてまでやってしまうと、それがトラウマになり大きくなってからも歯科医院が苦手になることがありますので、お子さんの様子を見ながら行ったほうがいいかと思います。

また、歯の表面が黄ばんでいたりやオレンジ色をしたりしている場合には、プラーク(歯垢)が付着している確率が高いです。

この場合には、放置してしまうと歯肉炎や虫歯にもつながってくるので、できる限り歯科医院で早めに除去したほうがいいです。

そしてこの場合には、日々の歯磨きの仕方が不十分であることもありますので、保護者の方が正しい仕上げ磨きの方法を指導してもらうことで、再びプラークが付着するのを防ぐことができます。

歯に付着した着色、黄ばみさらにはプラークであれば歯科医院で簡単に除去できますが、元々の歯の色が黄色っぽい場合には、エナメル質形成不全が疑われます。

エナメル質形成不全の場合、エナメル質がうまく形成されず、強度がないため、黄色っぽい色になっているのです。

しかし歯科医院でも黄色っぽい色を除去することはできず、さらにエナメル質が弱いため、定期的にフッ素塗布をして虫歯にならないように歯を強化する必要があります。

子供用歯磨き粉は成分に注目!

お子さんへの安全な歯磨き粉を選ぶ上でチェックするべきなのが、研磨剤と発泡剤です。

なぜなら幼い子供の場合、乳歯は歯の質が永久歯の比べると弱く、研磨剤が多く含まれている場合、歯の表面が少しづつ削れていってしまいます。

また、発泡剤が含まれている場合には、お子さんのお口の中に入るには刺激がかなり強いです。

そのため歯磨き粉を選ぶ際には、下記に記載した成分を要チェックするようにしてくださいね。

要チェックが必要な成分

研磨剤:ケイ素、炭酸ナトリウム
発泡剤:ラウリル酸ナトリウム

年齢別!子供におすすめの歯磨き粉

ここからは子供の年齢別におすすめの歯磨き粉をご紹介します。

●0歳〜3歳におすすめの歯磨き粉

生まれて初めて使う歯磨き粉は天然成分100%だったり、できる限り体への害のないものを選びたいですよね。万が一飲み込んでしまったり、うがいが難しいお子さんでも安全に使用できるおすすめの歯磨き粉を紹介します。

虫歯予防にもおすすめ!幼児用歯磨き粉ウィステリア製薬「ブリアン」

虫歯予防にもおすすめ!幼児用歯磨き粉ウィステリア製薬「ブリアン」

ブリアンは歯磨き粉では珍しいパウダー状になっています。

さらに食品成分100%で作られているため、歯磨き粉を初めて使用する子供でも安心してご使用いただけます。

味はイチゴ味でお子さんにも好評です。うがいは不要のため、うがいをうまくできないお子さんでもなにもも問題ありません。

子供用歯磨き粉【ブリアン】公式サイト



無添加の食品レベルの原料で作られた歯磨き粉ドルチボーレ「ベビートゥースペーストジェル」

無添加の食品レベルの原料で作られたドルチボーレ「ベビートゥースペーストジェル」

ベビートゥースペーストジェルは、使用されている成分が全て食品にも使用されている成分のため、お口をゆすげないお子さんや、飲み込んでしまった場合にも安心してご使用いただけます。

またジェルタイプのため、歯が生えてきたばかりでガーゼを使用しているお子さんにも使いやすく、お子さんが寝ている間でもほんの少しジェルをガーゼにつけて歯面を拭くことが可能です。

ドルチボーレ 「ベビートゥースペーストジェル」公式サイト



●3歳以降

3歳を過ぎる頃には、ほとんどのお子さんがうがいを上手にできるようになってきているため、うがいが必要な歯磨き粉を使用してもいいでしょう。

とはいえ、まだ飲み込んでしまう可能性もあるので安全性の高いジェル状の歯磨き粉をおすすめします。

研磨剤無配合!歯にやさしいライオン「チェックアップジェル バナナ」

研磨剤無配合!歯にやさしいライオン「チェックアップジェル バナナ」

3歳以降になってくると食べるものも大人と同じものが増えたり、甘いものを食べるようになったりするため、虫歯になるリスクも高くなってきます。

そのため、フッ化物が配合されている歯磨き粉を使用して、歯質を強化しながら虫歯予防もしていきましょう。

とはいえ高濃度のフッ化物ですと心配な親御さんもいらっしゃるかと思います。

「チェックアップジェル バナナ」はフッ化物が500ppで、他の歯磨き粉と比べると少量のフッ化物配合なのでフッ化物がきになる親御さんにも安心してご使用いただけます。

【クーポンあり】ライオン 「チェックアップジェル バナナ 60g」はこちら【楽天】

まとめ

今回は「子供のホワイトニングは大丈夫?おすすめの歯磨き粉などを紹介!」について、歯科衛生士の観点から誰にでもわかりやすくお話しさせていただきました。

お子さんの歯の黄ばみや着色に悩んでいらっしゃる方へ、少しでもお役に立てれば幸いです。

歯ブラシで取りきれない黄ばみや着色で悩んでいらしゃる親御さんは、まずは一度歯科医院へ気軽に相談してみてくださいね。

最後までご一読いただきありがとうございました。

ABOUT ME
Mika
Mika
歯科衛生士として10年間一般歯科をはじめ、矯正やインプラントなど歯科の現場を多く経験してきました。 また、現在フリーランスとして主に歯のホワイトニングなどの歯科関係の記事執筆活動中。
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